NIMAK GmbHはボン東部のヴィッセンに拠点を置く企業で、スチールおよびアルミニウムの抵抗溶接技術と、溶接できない多素材混合物の接着およびドージングシステムによる結合という 2 つの分野に特化しています。同社は、これらの両分野のイノベーションリーダーとして、顧客とユーザーの間で高い評価を得ています。また NIMAKは、社内開発した技術を使って完全なロボットシステムを製造する能力も有しており、溶接と接着のプロセスを 1 つに統合しています。ロボット溶接ガンを発明したのも NIMAKで、この技術の認知にも貢献しました。今日では、同社はこの分野でドイツ最大のメーカーであり、国際的にもトップクラスのサプライヤーです。

従来の溶接ガンは、さまざまな基本ボディ、ガンアーム設計、サーボ駆動装置、中間周波数トランスなどから成るモジュールシステムで構成されていました。その概念を覆したのが、新しいgalaxy^®GUNです。基本ボディである Galaxie^®駆動システムとガンアームは、これまでよりコンパクトに構成され、およそ20%も軽量なモジュールに統合されました。ここで決定的だったのは、トルク密度、動

この概念によって、顧客のプロジェクト実現に向けた新しい選択肢の可能性も切り開かれました。NIMAKは溶接ガンをこれまでより短期間で設定し提供できるようになっています。つまり、現場でのシミュレーションと試運転に使える時間が増えるということです。また、溶接ガンの寸法の調整と測定も不要になりました。galaxy^®GUNとスペア部品のサービスも効率的になり、コスト削減につながっています。

この駆動システムは、ガンアームのより迅速な開閉を可能にします。出力の生成時間は短く、電極出力の繰り返し精度がきわめて高くなっています。溶接ガンは設計時に質量を小さくできるので、重心がロボットのフランジ接続に近くなり、ロボットはその分、高速に溶接ガンを動かせるようになります。galaxy^®GUNは軽量であるため、より動的なロボットの動作が可能になります。Galaxie^® Dの動的性能とねじれ剛性は、アクティブな出力プロファイルに基づく超高精度のプロセス制御を可能にするだけでなく、電極のさらに動的なフォローアップ特性も実現します。そして、溶接時間が短くなり、アルミニウムのスポット溶接プロセスはわずか100ミリ秒で完了します。

NIMAKに初めてGalaxie^®を披露したのは、2017年はじめのことです。Galaxie^®減速機の運動力学のプレゼンテーションとサンプルが同社のエンジニアに感銘を与えたのは明らかでした。まず根本的に新しかったのが、質量と比べて高いトルク密度と、駆動システムの固定荷重でした。galaxy^®GUNの最初のプロトタイプが完成して取り付けられたのは、仕様の合意があってからわずか数週間のことです。実地試験の結果を見れば一目瞭然でした。そして NIMAKは、2017年9月に開かれた溶接および切削の国際見本市で、新しいロボット溶接ガン「Schweißen und Schneiden」を披露したのです。